ケースを装着したiPhone Airの写真

Pixel 4からAndroidスマートフォンを愛用していましたが、つい最近になってiPhoneが魅力的に感じるようになりました。

約6年ぶりにメイン機としてiPhoneを使うことにしました。

2026/01/03 UPDATE
ただ、iPhoneを使っていてどうしても合わない部分が出てきてしまい、結局またAndroidスマホをメイン機にしました。
詳しくはこちらのエントリで:[現在更新中]

まずは、以前iPhoneをメイン機として使っていた頃に遡ります。

1. Appleエコシステムからの脱却とAndroidへの移行

iPhone 4S→6 Plus→X→SE(第1世代)と以前はiPhone一筋でした。Appleのエコシステムは非常に魅力的です。一時期はAirPodsからMacBookまで揃えて、その利便性を享受していました。

ただ、疑問も出てくるようになりました。

以前使用していたMacBookのStain Gate(ディスプレイのコーティングが剥離する)という問題の対処で(結果的には自分に瑕疵があるのですが)Appleサポートの対応に不信感を抱いてしまいます。

また、Appleの「エコシステム」というといささか良い響きですが、中立にいうと「ベンダーロックイン」です。サポートへの不信感と同時に、ただ何となくエコシステムに浴していていいのかという疑念も生じ始めました。

そんなときに、コロナ禍に突入しました。FaceIDでの生体認証は当初、マスクを装着したままの認証に対応していませんでした(その後バージョンアップで対応しました)。また、13 Proシリーズより前の機種は60Hz駆動のディスプレイでした。

そこでAndroidスマートフォンが魅力的に見えはじめました。当時気になっていたのはGoogle Pixel 4シリーズです。

90Hz駆動ディスプレイ、ノッチレス(ベゼルは太いですが)、同3シリーズで定評のあるカメラなどに惹かれました。Pixel 4の生体認証は顔認証だったのでその後、指紋認証がある廉価版の4aに移行しました。

Pixel 7 Proの写真

そこから、4→4a→6→7 Pro→8とPixelシリーズを使い続けていました。ガジェット好きなのでそのあとや途中にいろいろと機種変更しながらAndroidスマートフォンを愛用していました。

Androidスマートフォンには以下のようなメリットがあります。


Androidスマートフォンの優位点

  • Googleサービスとの親和性が高い
  • (コロナ禍当初優位だった)顔認証に対する指紋認証の利便性
  • 1社のエコシステムに拘束されない
  • (一部メーカーの機種で)カメラのシャッター音を消せる

しかし、なぜ今回iOSスマートフォンの購入に至ったのかというと次のような理由があります。

2. iPhoneへの移行理由

2.1. Apple Payが魅力的だった

AndroidスマートフォンにもApple Payに似たGoogle Walletという決済サービスがあります。 しかしながら、Google Walletでは登録できないカードが存在したり、同じカードでもiPhoneはコンタクトレス / iD両対応ないっぽうで、Google Walletだとコンタクトレスのみ(またはその逆のみの)対応というカードがあります。

Apple Pay画面を表示した写真

対応しているカードや決済サービスが複数ある分には実際の支払いで困らないので、嬉しいポイントです。

あとは、上の写真のようにあたかも実際のカードを重ねているかのようなUIは美しくて、手持ちのカードを片っ端から登録したくなりました。

2.2. Androidスマホのスペック追求に食傷気味になった


折りたたみスマートフォンや、高級カメラメーカーが監修したカメラシステムを搭載したもの、グラフィックが緻密で有名な3DゲームがnFPSで軽快に動作するものなど、メーカーそれぞれのスマートフォンが多彩なスペックを有しています。

例として、サムスンのGalaxy Z Fold / Flipシリーズは第7世代まで着実に進化を重ねています。Z Fold 7は以前の世代よりも格段に薄い、かつ折りたたんだときは同社のスレート型フラグシップのS25 Ultraとほぼ同じ厚みというスペックに惹かれ買ってみました。

しかしながら、開いた状態でブラウジングをするときに情報量が増えてよいのと、PDFをスマートフォンで見るときに文字が大きくて見やすいくらいのベネフィットだけで持て余してしまいました。

Xiaomi 14 Ultraの背面の写真

Xiaomi 14 Ultraは、ライカ監修のカメラが売りで、可変絞り搭載、テレマクロがすごいという声があったので購入して使ってみました。カメラはライカの色が再現されていて、焦点距離の切り替えによって多彩な写真が撮影できて楽しかったです。

ですが、HyperOSのカスタマイズ性の低さ(サムスンスマホのOneUI比)がネックで、色々構築したい自分のニーズが満たされませんでした。

iPhoneはAppleのみですが、Androidスマートフォンはさまざまなメーカーから多様な機種が発売されています。吟味して選ぶのは楽しいのですが、だんだんとスペックを追い求めて次々と買い替えていくのは心理的にも、金銭的にも負担に感じはじめました。

3. iPhoneの中でもAirを選んだ理由

iPhone Airの背面の写真

iPhone 17シリーズが2025年9月に発表されました。Proシリーズに固有の機能であったProMotion(120Hz駆動ディスプレイ)がベースモデルにも実装されました。

ブラウジングや電子決済、SNS, RSSフィード閲覧中心の私の用途で、Proを選ぶインセンティブはあまりありません。

この場合、取りうる選択肢は2つになります。

17無印*かAirです。この2つからAirを選んだ理由としては以下のとおりです。

*ガジェット好きの間ではProやPlusといった識別子がつかないベースモデルに「無印」をつけて区別する慣習があります

3.1. 大画面かつ薄型・軽量に惹かれた

iPhone Airの側面の写真

Airの画面サイズは6.5インチで、これはPro(6.3インチ)とPro Max(6.9インチ)のあいだに位置します。重量は165gです。 Airは、より画面サイズの小さい17無印の177gよりも10g以上軽いです。

大画面だけど重量がある、軽量だけどディスプレイサイズが小さいのように一方は満たしているものの他方は該当しないというものが多い中、Airの存在は魅力的に感じました。

Androidスマートフォンで大画面の利便性を享受していたので、17無印は除外することとなりました。

3.2. Wallet(Apple Pay)の利便性

私は、現金しか使えない店舗や医療機関を除いて、ほぼすべての決済をキャッシュレスで決済しています。Google Walletも実用上問題はありませんでした。

Appleの優位点として、登録したカード一覧の視認性と、サイドボタンの2度押し→FaceIDですぐ決済の待機というものがあります。

フリクションレスな決済体験ができて良いです。

Androidスマートフォンでもサイドボタン押下でWallet起動が可能です。

しかしながら、最近主流の画面内指紋認証だと、サイドボタン押下→生体認証→決済待機 とひと手間増えます。

サイドボタンが指紋認証機能を有していればiPhoneと遜色ないかもしれませんが、決済のたびに指を動かすのは煩雑に感じました。

FaceIDであればDynamic Island付近を見つめるだけでいいので手間がありません。

3.3. ソフトウェアのデザインに惹かれた

iPhone Aieのディスプレイ下部の写真

iOS26からは新しいデザイン言語であるLiquid Glassを採用しています。インクルーシブな観点では視認性に対して一部批判もあるようですが、透明感のあるクリーンなUIが美しいなと感じました。

現在、ホーム画面のテーマアイコンをClearというものにしています。これはアプリのアイコンがガラスパネルのような外見になるカスタマイズです。視認性は正直良くはないのですが、アプリのアイコンに統一感が生まれてホーム画面が洗練された印象になります。

Androidスマートフォンユーザーとして驚いたのが、テーマアイコンに対応しているアプリの多さです。 Play Storeのほうが(Appleの基準ほど厳しくないので)多様なアプリがある分、テーマアイコンの実装が遅いです。 それを割り引いても、iOSの対応率は極めて高いと思います。具体的には、Android OSだと約5割、iOSだと約8割以上です。

対応していないアプリがホーム画面にあるとがっかりしますが、iOSのように数個程度であればフォルダに格納して目立たなくさせることが可能です。

あと地味に嬉しいポイントとしては、計算機アプリで式を打ち込んだときにそれが表示されるようになったことです。 いままでのiOSでは実物の電卓のように計算結果しか表示されなかったので、途中式を確認しながら計算できるのは改善点だと思いました。どのバージョンで実装されたかについては不明です。

4. 多くの人が抱くと思われるiPhone Airに関する懸念への回答

iPhone Aieのディスプレイ下部の写真

iPhone Airは「iPhone Air買う人は人柱」や「約16万を出して買う人いるの?」のような揶揄もネット上では散見されます。


批判の矛先

  • 約16万円もするのにシングルカメラであること
  • スピーカーが本体上部の1つのみ
  • 薄型を追求した結果バッテリーの容量が少ない

この3点が主に価格に見合ってないと批判されるポイントかと思われます。

しかしながら、私が実際に使ってみると、上記のスペックに対する心配は思ったより容易に解消されました。

机上の空論ではない実使用の感想として受け取ってもらえると嬉しいです。

4.1.約16万円なのにシングルカメラ

さいごに使っていたAndroidスマートフォンのZ Fold 7には超広角(12MP)、広角(メイン200MP=2億画素)、望遠(10MP)の3つのカメラが搭載されています。

メインディスプレイを開いた状態では10-12MPの写真は鑑賞に耐えない画質だったので、メインカメラの50MPモードでのみ写真を撮影していました。

そのため、iPhone Airが広角のシングルカメラのみでも大きな支障はありません。48MPの解像度があるので拡大しても鮮明に描写されています。発色はGalaxyスマホのカメラよりもナチュラルです。

以下は48MPモードで撮影した2枚の写真です(圧縮なし)。

パンジーの写真 ライトレールの写真

クロップによるズームと、傾き調整のみ編集をしました。

4.2. スピーカーが1つ

ネット上で批判されている割には気にならなかった点です。

自宅ではスマートフォンのスピーカーで音楽を聴くことが多いのですが、本体下部から音が出ていない違和感があるのみです。

音質に関しては、価格帯に見合ったクリアなサウンドです。音圧が、音質が、というよりは上部の一箇所からしかメディアが出力されていないことに対する違和感と記述したほうが適切かなと思います。

4.3. バッテリーの持ちが期待できない

これについてはZ Fold 7との比較になってしまいますが、一般的にフォルダブルスマートフォンはバッテリーの持ちが良くない傾向にあります。

同機種では、ブラウジングや電子決済、SNSとRSSフィードの閲覧中心で、かろうじて1日もつといった状況でした。

iPhone Airにしてからは、1日じゅう上記の用途で使用しても、残量が20-30%程度残っています。

3Dグラフィックが使われたゲームをたくさんする人にとっては物足りないと思われますが、私のようなライトユースでは問題ありません。

まとめ

AndroidスマートフォンからiPhoneに乗り換えた理由と、iPhone Airのファーストインプレッションを交えて記述しました。iPhoneに対して微妙だなと思っていたことが年数を重ねるごとに解消されて、ついに移行してもいいかなと思える状況になりました。

外野から見ればあえてAirを選ぶのは酔狂な選択かもしれません。ですが実際に使ってみるとピーキーさは言われているほどではないことが分かりました。

スペック競争からはしばし離れて静謐なデジタルライフを送りたいです。